小児てんかん
当クリニックの
小児てんかん診療
小児神経専門医、てんかん専門医の院長が診療

当クリニックでは、小児神経およびてんかんの専門医資格を持つ院長が、お子さま一人ひとりの症状に深く寄り添った専門的な診療を行っています。
てんかんは、診断だけでなく日常生活での細やかなケアや成長に合わせたお薬の調整がとても大切です。けいれん以外にも意識が混濁する、体がピクつくといった気になる様子があれば、どんな小さなことでも専門医へお聞かせください。お話を丁寧に伺った上で、必要であれば脳波検査を行い、その結果に基づいて的確な診断と治療方針をご提案できるよう努めてまいります。
専門的な視点でお子さまの「発作があってもできること」を増やし、お子さま・ご家族が安心して笑顔で過ごせるよう全力でサポートいたします。学校生活や育児への影響についても、専門医の立場から一緒に解決策を考えてまいりますので、どうぞ安心してお任せください。
クリニックには珍しいビデオ付き脳波計を導入

当クリニックでは、一般的なクリニックでは珍しく「ビデオ付き脳波計」を導入しています。
てんかんの診療において、脳波の波形と「その時のお子さまの実際の動き」を同時に記録し、照らし合わせることは、より正確な診断を行うために非常に重要です。大きな病院へ行かなくても、いつもの慣れたクリニックの環境で、専門医による精度の高い検査を受けていただくことができます。
言葉で伝えるのが難しい一瞬の症状も、映像と脳波データをもとに客観的に評価することで、お子さまに適した治療方針を迅速に見極めることが可能です。
診療に適した設備と専門医の知見を組み合わせ、お子さまの健やかな毎日を確かな技術で支えてまいります。
けいれんが起こったときは
発作時の対処法
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01
けいれん中は体が予期せぬ動きをしたり、転倒したりすることがあるため危険なものを遠ざける
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02
衣服のボタンやベルトなどを緩め、楽に呼吸ができるようにする
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03
嘔吐しそうなときは、吐物で窒息しないように顔を横向きする
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04
発作の様子(目が右に寄っている、右の手足だけ動いていた、顔色が悪いなど)や持続時間を記録する。可能なら部屋を明るくしてかけものなどを外して顔の表情、全身の動きなどを動画撮影する
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05
5分以内にけいれんが止まって意識が回復すればそのまま安静にして様子をみる。5分以上けいれんが止まらない、もしくは意識の回復が悪い場合は救急車を要請する。
発作時の注意点
- 舌噛み防止にタオルをかませたり、口に何かを挟むことは絶対にしないでください。窒息に繋がったり、口の中を傷つける恐れがあります。
- 意識を戻そうと強く揺さぶったり叩いたりしないでください。静かに見守り、発作が何分続いているか時間を計りながら動画を撮影しましょう。
- 強い力で動きを止めようとすると、骨折や脱臼、筋肉の損傷につながる危険があります。周囲の危険な物をよけ、安全なスペースを確保してください。
- 発作直後は意識が朦朧としており、飲み込む力が正常ではありません。薬や水分を無理に飲ませると誤って気管に入り、窒息や肺炎の原因となるため、安静にして意識の回復を待ちましょう。
こんなときには救急車を

- 5分以上全身けいれんが続いている
- 発作が頻回に起きたり、1回の発作が短くても、意識が戻らないうちに次の発作が起きる
- 顔色が悪く呼吸に乱れがある
※保護者が対応できない場合や異変を感じた時も救急車を呼びましょう。
※発作の種類によって、救急車を呼ぶタイミングが異なるため、あらかじめ医師と相談しておきましょう。
※家庭で発作時に使用するように指示されている薬があれば、それを使いましょう。
小児てんかんの
治療の流れ
てんかん治療の基本は、抗てんかん薬と呼ばれるお薬を毎日服用する薬物療法です。
お子さまのてんかんのタイプや症状、体質にあわせた適切な薬を選択し、年単位で規則正しく服用することで、小児てんかんの7~8割の患者さんで発作の緩和が期待できます。
なお、抗てんかん薬は中枢神経を抑制する働きがあるため、眠気やふらつきなどの副作用が現れやすい側面もありますが、飲み続けてしばらく経つと慣れることが多いです。少量の服用から開始し、様子を見ながら治療を行っていきましょう。
一方、抗てんかん薬で効果が十分に得られず「難治性てんかん」と思われる場合は、外科手術や食事療法の検討を行います。この場合は、他の医療機関にご紹介することがあります。
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Step01
小児てんかんと診断される
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Step02
第一選択薬の服用
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Step03
第二選択薬の服用
Step02が効果不十分の場合
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Step04
外科手術や食事療法の検討
Step03が効果不十分の場合
てんかんの分類
てんかんには様々なタイプの発作があり、発作が起こる部位によって、大きく「焦点てんかん」「全般てんかん」「全般焦点合併てんかん」「病型不明てんかん」に分けられます。
さらに、病因によって「構造的」「素因性」「感染性」「代謝性」「免疫性」「病因不明」に分けられます。
また、以下に示すような様々な発作のタイプがあります。このタイプによって治療方法なども大きく変わってきますので、てんかんを疑う症状がある場合はまずはご相談ください。
来院の際、気になる症状を動画で撮影して持参していただけると大変参考になります。てんかん専門医が、発作が起きた状況や発作の様子などを細かくお伺いした上で、必要に応じて脳波検査などの各種検査を用いて診断を行います。頭部MRI検査などが必要と判断した場合は、MRI撮影のため、他の医療機関へご紹介させていただくことがあります。
1焦点起始発作
意識が保たれているかどうかで、「意識保持発作」もしくは「意識減損発作」に分かれます。
さらに発作の症状から、「焦点運動起始発作」と「焦点非運動起始発作」に分かれます。
焦点運動起始発作
| 自動症発作 | フラフラと歩きまわったり、手をもぞもぞ動かしたり、口をもぐもぐさせたりする発作 |
|---|---|
| 脱力発作 | 急に体の力が抜けて、物を落としたり尻もちをついたり、机にあごを打ちつけたりする発作 大けがにつながることもあります |
| 間代発作 | 体や手足が一定のリズムでガクガク、ピクピクする発作 |
| てんかん性スパズム | 左右対称性に手足にグッと力が入る発作 力が入るときに両手を挙げて、頭を下げる姿勢をとったり、数秒~数十秒間隔で繰り返すこともあります |
| 運動亢進発作 | バタバタと体を激しく動かす発作 |
| ミオクロニー発作 | 全身あるいは手足が一瞬ぴくっとする発作 物を落としたり、箸が飛んだり、転倒したりすることがあります |
| 強直発作 | 突然意識を失い、全身に力が入り、突っ張ったり、倒れたりする発作 |
焦点非運動起始発作
| 自律神経発作 | 胃のあたりがムカムカする、急に動悸がするといった、自律神経症状を伴う発作 |
|---|---|
| 動作停止発作 | 動きが止まる発作 |
| 認知発作 | 言葉が出ない、順序立てて物事を行えない、物が認識できないなど認知機能の障害を主体とする発作 デジャヴ(既視感)やジャメビュ(未視感)、錯覚、幻覚なども含まれます |
| 情動発作 | 不安、恐怖、怒り、多幸感などを感じる発作 |
| 感覚発作 | 体の一部がピリピリする、音が聞こえるなど異常感覚のある発作 |
焦点起始両側強直間代発作
| 焦点発作から始まって、全身けいれんに移行する発作 |
2全般起始発作
発作症状によって「全般運動発作」と「全般非運動発作」に分けられます。
全般運動発作
| 強直間代発作 | 突然意識が混濁し、強直発作の後に、間代発作(下欄参照)が起きます |
|---|---|
| 間代発作 | 体や手足が一定のリズムでガクガク、ピクピクする発作 |
| 強直発作 | 突然意識を失い、全身に力が入り、突っ張ったり、倒れたりする発作 |
| ミオクロニー発作 | 全身あるいは手足が一瞬ぴくっとする発作。物を落としたり、箸が飛んだり、転倒したりすることがあります |
| ミオクロニー強直間代発作 | ミオクロニー発作に続いて強直間代発作が起きます |
| ミオクロニー脱力発作 | ミオクロニー発作に続いて脱力発作が起きます |
| 脱力発作 | 急に体の力が抜けて、物を落としたり尻もちをついたり、机にあごを打ち付けたりする発作 大けがにつながることもあります |
| てんかん性スパズム | 左右対称性に手足にグッと力が入る発作 力が入るときに両手を挙げて、頭を下げる姿勢をとったり、数秒~数十秒間隔で繰り返すこともあります |
全般非運動発作(欠神発作)
| 定型欠神発作 | 意識が混濁しボーっとして、会話や動作が中断するが、発作の始まりと終わりははっきりしている |
|---|---|
| 非定型欠神発作 | 定型欠神発作と同様の症状であるが、発作の始まりと終わりがはっきりしない |
| ミオクロニー欠神発作 | 意識が混濁しながら、主に両上肢のミオクロニー発作を繰り返し、徐々に両上肢が挙がっていく発作 |
| 眼瞼ミオクロニー | まぶたが素早くピクピクする発作 |
3起始不明発作、分類不能発作
起始不明発作
発作が始まった瞬間の様子を誰も見ていなかったり、脳波検査でも電気信号の始まりが脳の「一部(焦点)」なのか「全体(全般)」なのか特定できなかったりする場合の分類です。
お子さまが一人で寝ている時に起きた発作や、意識が戻った後にご家族が気づいた場合などがこれにあたります。
当クリニックでは、ビデオ付き脳波計を活用することで、こうした「不明」な部分をできる限り明らかにし、正確な診断へと繋げています。
分類不能発作
十分な情報(目撃証言や検査データ)があっても、現在の国際的な分類基準のどこにも当てはめることができない、あるいは情報が不足していて判断を下せない場合を指します。
てんかんは非常に多様な現れ方をするため、慎重に見極める必要があります。まずは「どのような動きだったか」を動画などで記録していただき、専門医と一緒に時間をかけてお子さまの状態を把握していくことが、治療への第一歩となります。
